重賞展望

 今週末は第一回ヴィクトリアマイルに第五十一回京王杯スプリングカップ。ぱっと見、VMラインクラフトが有力でしょうし、京王杯はテレグノシスを買っておけばなんとかなりそう。とはいえ、これで終わりでは考えナシというもの。

 ヴィクトリアマイルの条件は東京マイル。同じ条件のG1で前後にNHKマイルカップ安田記念があって、この二つのレースに共通することといえば「サンデーサイレンス産駒が勝っていない」ということ。マイルカップは世代の有力どころがクラシック路線に向かいますから、陣容が薄くなって勝てない、と道理はわかりますが、安田記念は数多くの有力馬が出走していながらいまだ勝つことのできない怪。馬圏内に目を向けてもアドマイヤマックス、ジェニュイン、ミレニアムバイオの223着、こりゃサンデー産駒はこの条件よほど苦手なんだろうなぁ、と理解……したいのですが、同じく東京マイルながらG3の東京新聞杯富士Sになるとゴロゴロ勝ち負けしてる馬がいるのはどういうことかしらん?

 まあ一番勝ちそうなラインクラフトはサンデー産駒ではありませんし、昨年のNHKマイルカップ勝ち馬、チョット文句のつけようがないところではあります。注目したいのはやはり2着以下の争いでしょうか。サンデー産駒がこの際来ないというならば、なかなか高配当が期待できるかも。非サンデーで人気上位のヤマニンシュクルを「3着」と断定するなら、さらに……

 土曜の京王杯は上に書いたようにテレグノシス、と言いたいのですが、どうも天候がアヤシイので、ちょっとアヤシイところではあります。まあ、この馬は東京なら晴雨問わず、むしろやや重での成績がいいので、末脚勝負の馬とはいえ一雨くらいは降ってほしい気はします。緩んだ馬場で前の馬のスピードが緩むから捉まえやすくなる、という追い込みにあるまじき馬ですし、グランリーオ吉田兄、ニシノシタン後藤のガチンコ勝負がありそうで、展開までこの馬に利を与えてくれそうでは……。オッズを考えちゃうとトールハンマーあたりに食指の動くところではありますが。