重賞展望

 今週の出走馬が確定。グレートボヤージュは回避とかで、ちと残念。とはいえ、ダイヤモンドSはなんだかんだで14頭も出走する予定のようで、今年も高配当が期待できること疑いなく、予想に力が入ってまいります。

 ダイヤモンドSで「穴を空ける」馬は過去の例をみると、前走条件戦出走馬、か万葉S敗退馬、ということになっているようです。

 今年の出走馬の中で「前走条件戦」にあたるのはルーベンスメモリー、シャドウビンテージ、メジロトンキニーズの3頭。奇しくも迎春S(準OP中山芝2500m)の1、2、3着。このレースの結果で注意しておきたいのは、記録では良発表でも1時間後のニューイヤーSでは重馬場発表されたほどに雨が降っていたこと。着順には馬場適性もあったでしょうし、ルーベンスメモリーは隻眼の馬とか、雨で視界が悪くなってもあまり気にしなかった……ことはないか。ワタクシ的な見解では、上位2頭はどうもハンデに恵まれなかったような印象があって、注目したいのは牝馬ながらもメジロトンキニーズかしら、えらい血統してますし。

 前走万葉S出走馬は、1着ファストタテヤマ、3着マッキーマックス、4着ハイフレンドトライの3頭が出走。負けた馬もソコソコ走っていて、ハンデ減もありませんから、極端な穴馬をここからは期待できないかも。この組から毎年3着以内に1頭は絡んでいるのは連馬券に要注目の話。ファストはハンデ増が嫌味ですから、マッキーかハイフレンドか。

 他の出走馬は重賞からの臨戦。例年の穴馬候補が一息(?)ということもあって、今年はあまり荒れないかも、という気もしてきます。アンドゥオールとかダイワキングコンなんか来ればそりゃ荒れるでしょうが、さすがにそこまでは。AJCCから2、3、5、7着馬、日経新春杯から4着馬、ステイヤーズSから8、9着馬。

 ブリットレーンゴーウィズウィンドは長距離が得意な馬ですし、後藤、松岡とアヤシゲな騎手を擁してなにか一発やらかしそうな雰囲気は漂いますが、冬場に間を空けるのは好印象ではない、はず。「前年のステイヤーズS出走馬は負けていた馬が走る」とのダイヤモンドSのシテキ格言が気がかりですが。

 AJCCからの4頭中で気になるのは、やはりハイアーゲームか。昨年は4歳で57kg背負っての4着に対して、今年は56kg。「あの」ダービーを3着した実力馬ですから、復調していればここはアッサリも当然考えられます。なお、調教師が積極策を意識するコメントを出しているのはちょっぴり不安材料。

 フサイチアウステルペリエを背に「長距離は騎手で買え」の格言でたいへん気になりますが、このところの騎手の調子の悪さはいかがなものか。オペラはハンデ減のなかったことで、シェイクは距離実績で、日経新春杯4着のトウカイトリックは前走の6着が不可解で、ちょっと魅力に欠ける印象。

 いまのところの候補はハイアーゲームハイフレンドトライマッキーマックスメジロトンキニーズ、の4頭でしょうか。