重賞展望

 ヤカンにチョークを入れた生徒が補導とか。なんか昔ワタクシも似たようなことをやって、バレたことがありますが、先生の鉄拳がくだってオシマイでした。やった生徒が悪いのか、問題にする(なる?)社会が悪いのか。さて、本題は毎日王冠について。

 G2といえばバランスオブゲームバランスオブゲームといえばG2、そのバランスオブゲームがG2で先着を許した馬は9頭いますが……



ファインモーション(04札幌記念1着)
ネオユニヴァース(04大阪杯1着)
マグナーテン(04大阪杯2着)
カンファーベスト(04大阪杯3着)
タップダンスシチー(03金鯱賞1着)
ツルマルボーイ(03金鯱賞2着)
エアエミネム(03金鯱賞3着)
イングランディーレ(03日経賞1着)
ローエングリン(03中山記念1着)


 うち5頭が、前後はあるもののG1馬。勝ち馬などは5頭中4頭がG1馬で、ローエングリンこそG1勝ちはないものの、一昨年のノリにノッてた好調期で、同年夏には仏G12着もあったりします。ツルマルボーイはG1安田記念を去年勝ちましたし、エアエミネムは3歳時に札幌記念を勝ち、神戸新聞杯ではクロフネを負かした馬。マグナーテンもG1タイトルこそないものの、02ジャパンカップ4着の実力。

 カンファーベストはG3までしか勝ってなくてチョッピリ見劣りますが、3歳時に古馬重賞で最先着するなど素材は1級品。それに01タップダンスシチー、03スズカマンボとG1馬を輩出した朝日CCを02年に勝っているので、怪我などでタイトルこそないものの、みなしG1馬、と言ってよいかも(かなり強引ですが)。

 毎日王冠バランスオブゲームに勝てる馬、つまりG1級の実力馬がいればそれらが先着、いなければバランスオブゲーム◎でよかろうと思われます。そういう見地から出走馬を検証してみます。

 アサクサデンエン安田記念の勝ち馬……、でも、追いきるまで出否未定とかいうあやふやな状態では、出走してきたとしても推して知るべしか。

 スイープトウショウ宝塚記念勝ち馬。中間も悪い気配ではなさそうで、文句なくバランスオブゲームの先着候補でしょう。カンパニーとかハットトリックなどと同斤なのを不安視する向きもありますが、バランスオブゲームより1kg減なら文句はなさそう。あくまで中心はバランスオブゲームで考えることが肝要です。

 ダイワメジャーは昨年の皐月賞勝ち馬。とはいえ、安田記念ではバランスオブゲーム7着に対してメジャー8着、古馬としての勝負付けは既に済んでいる? ので今回も先着することはないでしょう。

 テレグノシスは3年前のNHKマイルC勝ち馬、以来G1勝ちから足が遠のいてますし、今春もどうも本調子というわけにはいかないようですが……、安田記念は6着で先着。昨年のマイルCSでも当馬3着に対してバランスオブゲーム8着、ならば今回も先着は堅いところか。

 G1馬以外ではカンパニーが安田記念5着と先着しています。今年の中山記念では2着に負けていましたが、4歳馬の成長分でバランスオブゲームに逆転したということでしょうか。今回の着順によっては今後G1のタイトルも見えてきそうです。

 サンライズペガサス宝塚記念5着で判断が難しいところですが、秋の天皇賞シンボリクリスエスの3着したときほどの力があれば、宝塚でももっと上の着に来れたはず。そう考えると7歳の今はG1級と言ってよいかどうかは微妙なところでしょうか。それでも大阪杯ではハーツクライに勝ってますし、形としてはマグナーテンエアエミネムのようなもので、バランスオブゲームが馬券圏外に沈んだ場合の2、3着候補なら有力に見えてきます。

 これまで書いてみると、バランスオブゲーム1着はどうやらなさそうな気配。これまで挙げた先着候補はスイープトウショウテレグノシス、カンパニー、サンライズペガサス。このあたりを毎日王冠の中心に考えてみたいと思います。