毎日杯回想

 スタートしてコンゴウリキシオーが内のエイシンサリヴァンと馬体がぶつかるように見えたが、ぶつけた強みか、特にコンゴウに不利な様子は無かった。レースは前に行こうとする馬も無く、テンが13.0秒とスローに始まったためコスモオースティンが先手を採る。

 開催が変わって一休みしていたAコースを使ったこともあって、最内に馬2列ぶんくらい? グリーンベルト出現、そこを走った馬は距離ロスも馬場ロスも無く当然有利になる。今回は前からコスモオースティンコンゴウリキシオーローゼンクロイツと最内に隊列、結局この3頭が勝ち負け。1000m通過が62.5秒、この時期のレースにしてはゆるい流れだった。

 逃げたコスモオースティンが最後まで粘って2着。10kgの馬体減は勝負造りか、本番では?が付く。逆に、1番人気コンゴウリキシオーきさらぎ賞のような展開で最後伸びなかったのは、6kg増の馬体重が響いたか。これを叩いてどこまでよくなるかが鍵。好意的に見ると、コンゴウは直線では先週までの最内の荒れた部分を走っていた、それで伸び切れなかったともとれる。

 勝ったローゼンクロイツは過去3戦で実績のあるスローの上がり勝負になって、ここは当然の勝利だったか。最後の一瞬の切れ味は素晴らしかったが、直線で右ムチを叩かれると、大きく外にヨレたのは気になるマイナス点。内から来たコンゴウに驚いたんじゃないよな?

 マルカジークは直線で内を付いてサンデー産駒らしさを見せたが、これくらいが精一杯、現状では重賞で勝ち負けできる器ではなさそう。むしろ、伸び始めたところを、ローゼンクロイツが外にヨレたせいで進路を塞がれたコメディアデラルテの次走に期待したい。立て直されてからはあまり伸びたように見えなかったから、過大評価は危険だが……