重賞展望2

 東京スポーツ杯2歳Sステークスは重賞競争になった過去8年間で関西馬が実に7勝、これをどう見るか、今年も関西馬が勝つのか、そろそろ関東馬の逆襲が見られるのか、パターンは2つしかありませんが、見解は分かれるところでしょう。ま、東西関係なく勝つ馬が勝つのですが……。僕がコッソリ買いたかったアフリカンビートは次週にまわるようで、こうなったら検討を真剣にやらねばなりません。
 1番人気はエアサバス。同厩の大物(と噂された)サトノケンシロウ百日草特別で見せ場なく沈んでいった先例がありますが、サトノの場合は当日の未勝利戦で、新馬戦で2着した馬が4着に沈んでいましたから、そもそも実力が足りなかったのか。エアサバス新馬戦で2着したメジロコルセアは次走であっさり勝ちあがってますから、標準は超えていると思って良いでしょう。サトノのようなことはないはず。
 対抗人気はデイリー杯2歳Sを制したペールギュント。とはいえ、負かしたライラプスエイシンヴァイデン、オーヴェールといったあたりの馬たちは、考えてみればイマイチっぽい連中で、重賞馬ではあるが比較すればいまだ今年の2歳戦線では中の上以上といったところか。
 ニシノドコマデモは珍名馬だから人気は過小評価される傾向にあるだろうが、東スポ杯と相性の良いいちょうSを制したのは好材料。いちょうS2着のスムースバリトンと併せて、好走はするだろう。が、レース比較をしてみると、クビ&ハナ差負かしたキングストレイルは先週の京王杯2歳Sでスキップジャックに負けており、そのスキップジャックは北海道でオーヴェールに負けている。これが全て実力どおりに走っていたとするなら、ニシノとスムースはペールギュントには敵わない事になる。
東スポ杯を制した馬は故障してクラシックに乗れない」法則に近いように思われるメガトンカフェ。フトシさん激賞の馬ですが、サンデー×Sadler's Wellsという配合は2歳戦の場合いかがなものか。新馬戦が血統的に得意そうな重馬場だったこと、2着のカウンタックが先週の未勝利戦で4着。好材料には乏しいと言えましょうか。
 マイネルアドホックホワイトマズル×リアルシャダイの超長距離配合。コスモス賞で5馬身ちぎったセイウンニムカウが京王杯3着だから、能力はないわけではない。血統から逃げればしぶといはず。人気薄松永の逃げを期待してみたい。
 過去のデータからあと一頭気になるのがブライティアベスト。東京マイルの新馬戦を勝ってきたのは好材料で、勝つとはとても思えませんが、ヒモには押さえたいかな。
 などと書いてきて、重賞馬のペールギュントがやはり走りそうに思えてきて、負けるとすればエアサバスしかいないような気がしてきました。関西優勢の東スポ杯で関東馬のサバスが久々に勝ってくれるかどうか。勝負するレースではありませんが、買うならペールギュント複勝を超厚くすれば良いでしょうか。脚質的に、エアサバスが走ったとしても、ずるずるにはならないと思いますし。1.2倍もつけばしめたもので……