3回東京4日

 フサイチホウオーが圧倒的一番人気ですが、皇太子殿下御観戦、総理夫妻も来るとかで、ここはやはり「絵になる」男が勝たなければなるまい。

 前の総理が来たときには、皐月賞NHKマイルCとナニな展開で一番人気を裏切ってしまったタニノギムレットが悲願の勝利。先の天皇賞では皇后陛下が買った?と聞くヘヴンリーロマンスが勝利(これはちとヤリ……いや、デキ過ぎか)。たしかウイニングチケットが買ったときのダービーは、皇太子殿下御成婚奉祝の競争であったとか、そのお方が今回ご観戦されるのですから、やはりここは「ウイニング」チケットからのつながりも気になって仕方のないところであります。

 ウイニングチケットの鞍上は柴田政人騎手、「ダービーを勝てたら騎手をやめてもいい」との発言、レース後の府中には「マサト」コールが響き渡り……、とかなんとか伝説が現在にも伝わってますし、これに匹敵する感動的なシーンを演出するためには、やはり勝利するジョッキーと馬が肝心要。

 乗り代わりの武兄様や岩田サンでは印象が薄いし、アンカツが勝っても?な印象で、物語にするなら、こちらは敵役にこそふさわしい馬に思えてきます。牝馬ウオッカ桜花賞を勝っていたならともかく、負けてしまっていては感動に欠け、むしろ白けてしまうような気さえしてきます。ノリさんは馬とのコンビが印象に薄いですし、他のコンビを眺めても、「勝って府中は大団円」という組み合わせはナシ。柴田正人騎手と同姓のお方もいたりしますが、ここはやはり、田中勝春とヴィクトリーを措いて他に適役はいないでしょう。

 ヴィクトリーの父は言わずと知れたブライアンズタイムで、リンカーンの半弟。兄は3歳時には調教を走らないことで知られていた馬でしたし、平凡な追い切りタイムは問題ないでしょう。むしろ、放馬するほどの気性の激しさが、兄が届かなかった「1」のタイトルには必要であったのかもしれません。4戦のこれまでの戦績から、たぶん35秒半ばくらいで上がってこれると思いますので、ホウオーが34秒ちょっとで上がってきたとしても、位置取りを考えれば十分に勝てる計算。

 最終的に単勝は5倍くらいになることでしょうが、それでもここは買うに値するオッズで、単勝と、フサイチと合わせた三連複で買ってみます。相手は皐月賞2着のサンツェッペリンと、ラジオNIKKEI杯で3着だったナムラマースの巻き返し、毎日杯ではヒラボクに完勝してますし、買うならむしろこちらの方との判断(マイ競馬の師匠の本命でもある)。ついでに夢馬券の三連単を、フサイチがまた3着のよくばり馬券をチョッピリ。

17ヴィクトリー 単勝5000円
三連複15-17-(11、12)各500円 三連単17→(11、12)→15 各100円