3回中山8日

 昨日ハイビジョン放送で中山グランドジャンプを観戦していましたが、今更ながらに、映像がキレイで驚いてしまいました。俯瞰でも芝の一本一本まで見えるのね。競馬場に行けない身としては馬場状態を知るためにも、毎週ハイビジョンで競馬中継を見たいものであります。

 では、皐月賞アドマイヤムーンエンドスウィープの後継馬として、種牡馬入りしたときのハクをつけるためにもG1は勝ちたいだろうなあ、とは容易に想像がつきます。まあそれが今回なのか、次回なのか、はたまた秋か来年なのか。ワタクシ的には来年の安田記念あたりが適時でないかなあ、と思っていたりするので、ここは1番人気ということもありますし、是非ここは一歩二歩とどかないでいて欲しいところ。過去10年のデータからは、朝日杯とラジオたんぱ杯以外の2歳重賞を勝っている馬は、皐月賞で来てないのですが……

 フサイチリシャールは朝日杯勝ち馬で、魔の東スポ杯でも1着。それなのにまだ故障してないのはどうにも不思議なのですが、鍛えて馬を強くする(故障が多い)マツクニ厩舎、マイナスとマイナスはなんとやら……いうのでしょうか。とはいえ、年が明けて2着2着、2歳時には明確にあったメイショウサムソンドリームパスポート、2頭との差も、おそらく相手がより成長したために接近していて、優位はあまり考えにくい。4分の3姉ライラプスの2歳時、クラシックでの戦いぶり、近年の朝日杯馬の戦績を眺めていると、ここは3着くらいかなぁ、という気がしてきます。

 リシャールの前走はスプリングS桜花賞は「牡馬一線級のスプリングSと同タイムのフラワーCはハイレベルだった」という見解で見事優勝してくれたのですが、逆(マイナス)に考えると「G1級とはいえ、牝馬と同レベルのスプリングSでは……」とも。2着馬は上に書いた理由で、3着馬は騎手にやる気が見えませんので、勝ったメイショウサムソンの取捨は……、お手馬とはいえ、やはり騎手がナア。

 若葉Sからは4連勝中のフサイチジャンクが出走。馬柱を眺めると、遅い時計、弱メン相手、小頭数、のとても推しにくい戦績ではありますが、父親のサンデーサイレンスはやはり魅力大。全兄のタイガーカフェ皐月賞2着、あれはレコードも出た高速馬場でのなだれ込み、との観方でたぶん正解なのですが、逆転して考えると、ジャンクにも中山・高速馬場の適性は十分あるはず。それに、いちおう、若葉Sは同日に行われた古馬準OPの但馬Sより0.1秒速い時計。なにより鞍上の岩田騎手が、移籍して以来、それ以前も、レースを見ていると負けても納得の競馬ぶり、頼りになる男です。

 2着のキャプテンベガアンカツが選んだ馬、ということもあって気にはなりますが、アンカツ2週連続G1制覇、はチョットやりすぎな気がしますし、陣営の「良くなるのはもっと先」とかなんとかいうコメントもあって、狙いに含めたいのは次走以降、ということを。まあ、ジャンクを買うつもりでは、こちらも切るわけにはいきませんが。

 他路線からはステキシンスケクンジャリスコライト、前者はスプリンター、後者はローテに疑問あり、厩舎の狙いはダービーでしょう。

 サクラメガワンダーは前走の4着が出遅れということもあって参考にはならないのですが、ラジオたんぱ杯馬でトライアル敗退、というパターンではザッツザプレンティヴァーミリアン、と近年の凡例があってちょっと手が出しにくい印象。それでもやはり、とんでもない出遅れでしたし、すばらしい騎手を確保しているので切っては捨てにくい。

 まあ、前評判のとおりに上位拮抗の気配で、小荒れ、中荒れはあっても大荒れは期待しにくいようですが、下位人気から食い込みがあるとすれば、ダイヤモンドヘッドをチョイス。若葉S1、2着にこの馬が絡んで、「やっぱりサンデー」ということになったりして。将来的にはマイルでも、皐月賞なら3着くらいはあるいは……

 長々と書いてきましたが、明確な本命はこの馬で。

フサイチジャンク 単勝2000円 複勝3000円