G1レースの裏事情

 などと書くと、これから、スポーツ新聞にデカデカと広告されている各種情報会社のような、ウ●、イソチキ、まぎらわ四位、話をするように思われてしまいそうですが……

 先週、フェブラリーSの事を考えている途中で、気分転換がてらに京都のメーン斑鳩Sの予想をしていたのですが、その際「G1の裏だからたぶん荒れるだろう」とかなんとか、何気なく思いながら馬柱を眺めてたんですね。

 結果は、11番人気のカネトシディザイアと8番人気のシンデレラボーイで決まって馬連万馬券、たしかに「荒れる」という見方は間違っていませんでした(もちろん馬券は外してますが)。

 でも、思い返してみると、本当にG1の裏は荒れているのかどうか、明確なデータをどこぞで見たことがあったっけ? 記憶に残ってないだけかもしれませんけれど、気になったので調べてみました。

 チマチマ手作業で調べたのでデータは2005年のものでしかありませんが、去年平地G1の裏で行われた35レースでの「馬連」の平均配当は、驚くなかれ、11665円、なんと平均して万馬券という結果。年間の平均配当は4500円前後と聞きますから、およそ2.5倍!

 1番人気の勝率が9/35R(26%)、連対率が14/35R(40%)、複勝率19/35R(54%)で、年間の平均がそれぞれ34%、54%、64%と聞きますから、どうも1番人気が走らない=荒れる、ということは事実なように思われます。ちなみに、勝ち馬の平均人気は4.7番人気でした。

 しかし、どうしてG1の裏は荒れるのか?

 G1のついでに買う人が多いので、新聞に印のついている馬に人気(投票)が集中するから? たしかに配当のつく理由にはなります、けれど、荒れる=人気馬が走らない、理由にはなりません。ならば、有力ジョッキーがG1に出走しているので、人気馬でも信用できない? これも決めつけるには説得力に欠けます。

 ……と、ここから「G1は堅いレースを多く(当てやすく)して、裏のレースが荒れるように(射幸心を煽る目的で)仕組まれている」とかなんとかヨタ話を切り出そうと思ったのですが、調べてみたら去年のG1の平均配当、馬連で8700円もついてやがる。どうも春の天皇賞で85020円ついたのが効いているようであります。

 ちなみにネタをばらすと? 先にあげたG1裏での平均配当も、皐月賞裏の淀屋橋Sで10万馬券が炸裂してましたので上がっている事情があったりして。

 まあそれでも、極端な値(上下5%)を抜いて平均してみると、G1レースでの配当が5131円、裏では8797円、と年間平均から考えればG1裏のレースは荒れていますが、おもしろいオチにつながりそうにないので、ワタクシの話はここでオシマイ。

 どなたか奇特なお方、いらっしゃいましたらもっと詳しく調べてください。