重賞展望

 土曜注目の朝日CC、3年前のタップダンスシチー、去年スズカマンボと、後のG1馬が初重賞制覇を成し遂げたレースで、今年は続く馬が現れるか否か? ワタクシ的には今年も「初重賞制覇」をキーワードに考えてますので、既に重賞を制している馬を思考から外します。そんなわけで残るのは、

アグネスシラヌイ、アグネススペシャルアンクルスーパーサンライズシャーク、タガノナポレオン、ツルマルヨカニセテイエムヒットベワンモアチャッター

 の8頭。そして過去のデータから、夏競馬を使ってきている馬をピックアップしますと、

アグネスシラヌイ、サンライズシャークツルマルヨカニセワンモアチャッター

 4頭に絞れてきます。これらの馬を検討してみましょう。

 アグネスシラヌイはハーツクライの全兄。弟は阪神を得意としていますし、自身も阪神競馬場で(2213)、とくに2000mに限定しますと(2111)の好成績。着外の一回は今年初春の但馬Sでの7着ですが、長休明けの2戦目でまだ本調子でなかった(はず)で、度外視してもよいかも。今年に入って既に11戦、この夏は中2週、中2週、中1週ときて、新潟記念から中1週の参戦。ちと走りすぎの気はありますが、コース適性は文句なく、人気もあまりなさそうで穴馬の資格は十分かと思われます。ただ、別定戦で他の馬との斤量関係がどうか。

 サンライズシャークは一昨年の小倉の上がり馬。そのときに小倉記念で2着して以来鳴かず飛ばすなのでとても候補に上げにくいところです。たぶん今回も無理ではないかと。

 ツルマルヨカニセ北九州記念小倉記念朝日CCと、過去の好走馬に何頭か見られる好ステップで来ているのが魅力的です。阪神競馬場で(2422)、2000mに限ると(2411)、多少頭には不安ですが、コース適性は文句なし。脚質は前の方に行くタイプなので、開幕週の馬場も有利。出遅れでもしない限り好走は間違いないと誰もが思うでしょうし、ワタクシもそう思います。ただ、頭で狙えるかどうかと考えると不安になるのもまた事実。

 ワンモアチャッターはこの夏の小倉の上がり馬。阪神競馬場では(1132)の戦績で、2000mでは(1121)、馬券外の1走も4着ですからかなり堅実です。ちなみにデビューの新馬戦で阪神2000mを3着してますが、その4馬身差の4着にはサクラセンチュリーがいました。なんだかんだで1、2番人気に推されそうですが、今回のレースは開幕週なので後方から行く脚質は不利、人気を考えると積極的に推す気分にはなれないところです。えてしてこういうのがアッサリ勝ったりしますが……