産経大阪杯回想

 噂のアドマイヤグルーヴは22kg増。

 先週から「鞍を置いて500kg超」とか「体フックラ」「余裕残し」などと散々言われていながら前売り1番人気、馬体重が発表されてからは2番人気に落ちたけれど、考えてみればものすごい人気。こういうのをキルトクール馬っていうのかしら。

 ワタクシの駄話、マー××ッ×Sの穴レースッぷりに気付かなければ、週中の予定ではサンライズペガサスで勝負を仕掛けていたところでしたが、星の巡りは上手くいかないもの。欽ちゃん風に大声で叫びたいところです。

 レースはゲート難のあるサンライズペガサスの先入れから。他の馬がゲート入りしている間、始終左を向いていたので「出遅れそう〜」と不安に思っていたのですが、ゲートが開いたら瞬間的に正面を向いてスタート。しかも内のマイネルベナードのスタートが一息で、アドマイヤグルーヴも控えた? ためにすんなりと内の方へ。

 レースは逃げてしぶといトーセンダンディが行こうとするところに、外から行き脚をつけたサイレントディールが一気に交わしていく。この逃げ争いが1コーナーあたりまで続いて勢いづいて、2コーナーを回る頃には両馬が後方を離す展開に。サンライズペガサスは馬群先頭のセフティーエンペラの後ろにつけてレースを進めていく、その横を徐々に上がっていくメガスターダム、はるか最後方にハーツクライが追走、いつものノリ方。

 向こう正面でメガがセフティーと並んで馬群先頭、その後ろにサンライズペガサスが一頭で追走。3コーナーあたりからペースが上がっていくと、メガスターダムが徐々に進出していく、サンライズペガサスはメガの後ろにつけて3〜4コーナーで遅れだしたセフティーを交わして行く。前の方ではトーセンダンディが脱落して下がってくる。4コーナーを回って直線を向いたときに、サンライズペガサスメガスターダムの外に出して、あとは伸びていくだけ。

 アドマイヤグルーヴは4コーナーをサンライズペガサスの後ろ2馬身くらいの位置から回ってくるが、直線では前にサンライズとメガが並んでいて、そのままでは追い出せず、外に持ち出して、大外のハーツクライと一緒に伸びてくる。直線での伸び脚は悪くなかったが、太め残りが響いたか、最後は置いていかれた形。けれど、ハーツが切れたからそう見えたのか。

 上がりがサンライズ34.6秒、グルーヴ34.7秒、ハーツ34.2秒。ハーツクライの末脚は復調と見て良い切れであったが、サンライズが前で万全の競馬をしたので届かず2着まで。末一辺倒ではよほど展開に恵まれないとGⅠは難しそう。

 競り合ってテン2F目が10.4秒、その後は12.0秒ちょっとに落ち着いたが、前半1000m59.2秒の流れ。これにトーセンダンディは脱落して行ったけれど、3着に残ったサイレントディールはさすが素質馬。とはいえ、太いグルーヴにハナ差というのはいただけない結果ではある、が、自身も前走で36kg増、今回4kg減、さらに絞ればもっと良くなるのかしら。

 前走勝ち馬に先着していたメガスターダムは5着、GⅡならこれくらい、神戸新聞杯でも4(5)着だった。菊3着の実績から距離が伸びればもう少し行けるかもしれないが、どこまで。

 アドマイヤドンはやはり芝では一息。安田記念などに向かわず、かしわ記念帝王賞JBC、ダートでGⅠ8勝を目指してほしいと思うのは僕だけかしら。