特別レース展望

 日曜阪神10RのマーガレットSは、阪神芝1400mの日程で行われるようになってから5年間、1番人気が(0005)、一度も3着以内に入ったことがないという稀有なレースであります。上位人気で眺めても、2番人気が(0203)、3番人気が(0005)、穴党が泣いて喜んでいるとかいないとか。かく言うワタクシの目には涙があふれ、鼻水は止まらず……とうとう花粉症が。

 過去5年間の連対馬10頭のうち、前走500万下を走っていた2頭はそのレースで1着、ところがOPや重賞を走っていた他8頭の連対馬は、その前走で馬券に絡まない敗北。平気で10着以下から巻き返している馬もいるあたりが、このレースの荒れる最大の要因となっているようです。ちなみに、連対馬10頭の前走を洗ってみますと……

クリスタルC:7、13、8、5、10着
アーリントンC:4着
バイオレットS:10着
クイーンC:6着
500万下:1、1着

 クリスタルC組が最多で、半数がここからの巻き返しとなっています。ちなみに、全馬関西馬というところにも注目。遠征で本調子を出せずに大敗? して、地元で巻き返す、というパターンなのでしょうか。

 今年「前走クリスタルCで大敗した関西馬」の条件に当てはまるのは、エイシンニュートンとエネルマオー。さらに「芝で連対実績」というデータのふるいをかけますと、この路線から推奨する特注馬はエネルマオークリスタルC7番人気11着の馬ですから間違いなく人気はないはずです。素晴らしい。

 ちなみに、過去このレースで3着以内に入った馬15頭の共通条件は……

「1400m以下戦を含む2勝、ただし地方馬は除く」
「1400m以上戦の経験、着順不問」
「芝戦で連対実績、ただし走っていない馬は除く」
関西馬

 このデータから導き出される馬は、

 エネルマオー、コパノフウジン、サクセスドマーニ、ツルマルフェロー、マルカラスカルリードオフマン

 の6頭。1番人気確実のアイルラヴァゲイン、アの字もイの字もルの字は……あったか、ともあれ、名前がないあたり、今年も荒れそうな気配がぷんぷんと漂ってまいります。もっとも、条件「関西馬」に当てはまらなかった10/77頭のうち、上位人気であったのは2人4着コスモリバーサル、4人8着ビッグスマッシュの2頭のみで、残りは二桁人気ということを考えますと、一概に「消し」とも言い切れませんが……

 あと注目しておきたいデータとして、⑨番枠の馬がこの4年連続連対中(2人2着、11人1着、6人2着、5人2着)となっています。阪神芝1400mは⑥〜⑩あたりの中枠が好成績ですので、併せて狙ってみてもいいかもしれません。