重賞展望

 ダービー卿チャレンジトロフィーについて。出走優先順はわかりましたが、はたしてどの馬まで出走できるのか、出走馬名表の発表が待ち遠しいところです。
 4年前までは別定戦で行われて、さっぱり荒れていなかった重賞も、3年前にハンデ戦になってから、昨年、一昨年と大荒れの状況。万馬券的中の期待に夢を膨らませながら、予想に熱が入るというものです。さて、過去3年間の連対馬は……

04年1着マイネルモルゲン 父Mt. Livermore*
04年2着マイネルソロモン 父トウカイテイオー

03年1着ダンツジャッジ 父ウォーニング
03年2着マイネアイル 父Candy Stripes*

02年1着グラスワールド 父Rahy*
02年2着トレジャー 父ブライアンズタイム

 Blushing Groom系(*)が大活躍のようです。ちなみに過去3年間のすべての出走馬を洗ってみても、BlushingGroom系の馬は上記の3頭しか出走していないのですが、(2111)と大活躍。もっとも、グラスワールドもマイネアイルも翌年も出走して(ハンデが重くなって)着順を落としているので、今年も出走できそうなモルげんも勝ち負けまでは難しいかもしれません。しかし、今年は新星が、

ジンクライシス(父Subordination、父父Mt.Livermore、父父父Blushing Groom

 ダート戦で除外されたり、肝心なところで負けたりと不運続きのジンくんですが、このレースは繰り上がり順を待つまでもなく出走できるということ。過去の戦績がダートばかりというところなど、02年の勝ち馬グラスワールドに通じるところもあり、今回人気もなさそうなんで、是非とも厚く勝負を仕掛けたいというものです。……うん? ハンデ56kg

 別の方面に眼を向けて見ましょう。ハンデ戦ということでハンデでも。過去3年間の連対馬は54kg以下、ならば今年も54kg以下の馬を……ちょっと待った。ハンデとは相対的なもので、トップハンデ馬が55kgの時の54kgと、59kgの時の54kgとではわけが違います。そのことを考えて、出走メンバー中のハンデ順位を調べてみましょう。


04年トップハンデ:ジョウテンブレーヴ他57kg
1着マイネルモルゲン54kg(ハンデ9位)
2着マイネルソロモン54kg(ハンデ9位)


03年トップハンデ:グラスワールド他57kg
1着ダンツジャッジ54kg(ハンデ7位)
2着マイネアイル51kg(ハンデ9位)


02年トップハンデ:トラストファイヤー56kg
1着グラスワールド52kg(ハンデ14位)
2着トレジャー54kg(ハンデ7位)


 最低ハンデだったグラスワールドはともかく、他はひとまず7〜9位の間に収まり、トップハンデ馬との斤量差は2〜4kgとなりました。さて、今年の出走予定馬たちは……

1位57.5kg:ダイワメジャーダイワエルシエーロ
3位57kg:ダンツジャッジマイネルモルゲンマイネルソロモン
6位56kg:ジンクライシスダイワバンディット除、チアズメッセージ
9位55kg:イシノミューズ、ロイヤルキャンサーフジサイレンス

 正確な順位は出走馬名表が発表されてからですが、ハンデ55kg組が順位と斤量差からは妥当なラインになりましょうか。ゲートをマトモに出てくれると期待すれば、ロイヤルキャンサーが面白いかもしれません。