1回阪神2日

 休み明けでも一頭だけ別格、負けるわけにはいかない。

 近3年、高松宮記念対馬を排出している重要なステップにフルゲートの精鋭が揃った。GⅢでも例年GⅡ並に有力馬が揃うレースで、当然馬の格というものが問われる。少なくとも重賞を勝っていない馬はよほどの超新星でないかぎり勝ち負けになるまい。
 今年のメンバーで重賞勝ちがあるのはキーンランドスワンキョウワハピネスギャラントアローウインクリューガーアドマイヤマックスカルストンライトオの6頭、当然ながら勝ち馬、かなりの確率で2着もこの中から出てくるであろう、それはどの馬か。
 キョウワハピネスは昨年のファルコンSを制してはいるものの、それ以前も、その後の休養明けの近走もさっぱり。アドマイヤマックスは左回り(2211)に対して右回り(1035)、なかなか悩ましいところだが、一枚割引が必要か。ウインクリューガーはマイルC後の戦績が散々だったが、それは左トモに原因があったらしく、治療後の現在の調教は生まれ変わったかのような動き。GⅠ馬の格は無視するわけにはいかない、が7ヶ月の鉄砲が気にかかる、今のうちに買っておくという手もあるが今回は静観したい。キーンランドスワンは昨年のセントウルSを2着、その名のとおり京都得意の印象があったが、阪神1200mにもなかなかの適性をみせた。もっとも近走がボロボロなのはどうにも気にかかる。
 昨年のスプリント王カルストンライトオが自信の参戦。とにかく逃げ一辺倒の馬で、同型の有力馬との兼ね合いが注目されていたが、ギャラントは前走控える競馬でも実績をみせ、今回もそうするとか。ならば展開利は確実でこの馬から……と行きたいところだけど、馬体太めで調教サッパリという話がおおいに気にかかる。ならばギャラントアローか。シルクロードSを控えて結果を出し、脚質に自在性が増した。その上今回は斤量1kg減、最有力馬といって文句はないだろう。しかし、ワタクシはそれが気に食わない。人気なのではなくて脚質を変えたことだ、これまで逃げて魅せてきた馬が逃げを忘れて何とするのか。関係者の努力もレースともまったく関係のない次元の話で狙わないことに決定。
 そうなると買う馬がいないではないか。それでは寂しいので四位騎手に手が戻ったキーンランドスワンの激走に期待しよう、なにせ配当が付く。
 ④キーンランドスワン 単勝1000円 複勝2000円

  • 結果

9R すみれS ③ダンツキッチョウ 2番人気1着(単勝270円)
11R 阪急杯 ④キーンランドスワン 7番人気1着(単勝1740円、複勝430円)
 7番人気1着がよかった。ギャラント、カルストン、ウインと馬連の相手が2、3着にも着てくれたことは重畳の至り。しかし、この三連複が3万馬券三連単が30万馬券ね……、人間の欲はキリがないものです。そして来週以降勝ち金がJRAに還元されていくのだった。今日の結果で高松宮記念が悩ましくなりました。