分裂守護神トゥインクル★スター

　はぁはぁ、ふぅふぅ、エロゲ箱から引っ張り出してきて久しぶりにプレイしました。このゲームがなんであるかわからない人（９割７分）のために解説しておきますと、1995年に発売されたゲームで、いわゆる９８エロゲ。メーカーは今は無き「STUDIO TWIN'KLE」、その昔バーディーソフトというエロゲメーカーがありまして、その中でも最有力といわれたヴィーナスファクトリーというチームで「ＣＡＬ」「ＪＯＫＥＲ」シリーズを作っていた方々が揃って引っ越し、立ち上げたメーカー。最近？の話でいうならTacticsとかKeyとかと同じ関係なのかしら。
　ちなみにシナリオは「CAL」「JOKER」で名をはせた（？）あきまさきさん、原画はおねティとか最近では「はやて×ブレード」を連載中の林家志弦さんと「CAL」シリーズのメイン原画だった美龍さん。もし再び仕事を共にするのなら……評判になること疑いなしな面子でありました。
　お話の内容は、主人公の高校生「討魔○○」に六芒星世界なる未来（と設定される）世界の最高位の守護魔導師（これがなんであるのかは未発売のAct2で明らかになる予定だったのか？）たる「トーマ」の魂がひょんなことで乗り移ってしまう（トーマは未来世界でクーデター？　にあって死んでしまう）。そのトーマには「スタールビー」というパートナーの守護神がいたのだが、彼女の魂も現在の世界で再生することになった。しかしその魂はどういうわけか「喜怒哀楽」の４つの因子（ペルソナ）に分裂して、４人の人間（もちろん女の子）として現在の世界に現れることになって主人公の前に次々と登場することになって……。あとは１８禁ゲームらしく「Ｈ」することによって主人公が「守護魔導師トーマ」としての記憶を取り戻してみたり、「トーマ」の敵の刺客がやってきたり……、とそんなストーリーです。
　そしてこのゲーム、おおっぴら「Act1」と記されているあたり、あきらかに次作を意識して作られた内容であったのですが、発売される前にメーカーが消えて「Act」2も消滅の事態に。もう一生日の目を見ないだろうAct2であるのならば、物書きの端くれとしては書いてみたい気がしてきますわな。
　かつてPC9801が現れてから数多くのエロゲをやってきたワタクシですが、「トゥインクル★スター」は３本の指に入る印象を与えてくれたゲームといって過言ではないでしょう。ちなみに残りの３本カクテルソフトの「晴れのち胸さわぎ」とLeafの「ToHeart」。３つともプレイしたことのなる人ならば、僕の嗜好がどういうところにあるのかすぐさま理解されることでありましょうな。