大井競馬

 今年のダート戦線は中央も地方も3歳馬が強い、それを象徴するようにJDD馬カフェオリンポス、ダービーGP馬パーソナルラッシュ東京ダービー勝ち&JBC2着のアジュディミツオー、前走カイトヒルウインドヒシアトラスを相手にもしなかったレベル)を破って浦和記念を勝ったモエレトレジャーと有力馬が揃った。対する古馬勢もJCダートを勝って勢いに乗るタイムパラドックス、今回のメンバー的に単騎で持ち味を発揮できそうなユートピアを両翼に、クーリンガーコアレスハンターシャコーオープントーシンブリザードダンツフレームと骨っぽい面子が揃った。
 前日売りでの1番人気はパーソナルラッシュということだが、アジュディミツオーカフェオリンポスタイムパラドックスと差のない一桁人気で続く。アドマイヤドンジンクライシススパイキュール、ウィンデュエル、と出走していない中央の有力馬は何頭かいるものの、来年のダート戦線を占うのに見逃せない一戦である。ワタクシは行けないが、知人が大井に向かうらしいので馬券を買うことができるようになった。真・今年最後のGⅠレース、予想にも熱が入る。
 カフェオリンポスを筆頭に推す。前走の師走Sは案外な結果だったが、厩舎からしても叩き台であったことは疑いない。それでも勝ってくれるくらい強い馬と期待していたんだけど……、などという愚痴は置いといて、同舞台のJDD勝ちは心強く、過去に完勝したジンクライシスはJCダートで3着、JDDで下したアジュディミツオーJBCであわやの2着ならこの馬の優位は明らか。新馬からも含めると、叩き二戦目は3戦3勝で今回は絶好の体調に違いない。
 当面の敵は6枠のパーソナルラッシュタイムパラドックスの両騎。前者は追い不足という話で評価を下げたが、エルムS勝ち、ダービーGPのレコード勝ちが心強い、実力は◎と紙一重タイムパラドックスはJRA211勝を成し遂げた名手とのタッグでJCダートを圧勝したのは印象深い。ブライアンズタイム産駒だけに、ここも激走することは十分に考えられる、3着までに、という考えなら、この馬が一番堅実だろうか。◎を中心にした考えによってアジュディミツオーは評価を下げたが、名手内田博幸騎手の腕は心強く、怖い存在。
 ちなみに頼んだ馬券は単勝⑥1000円のみと寂しい話ですが……

  • 結果

9R 東京大賞典 ⑥カフェオリンポス 4番人気12着
 ユートピアがハナを切る、と思いきやアジュディミツオーが競りかけていって、アッサリと譲ってしまった。JBCで見せたなにがなんでも逃げようとする気概はまるでナッシング。 レースは123番手を進んだ馬がそのまま123着、4番手を追走したキョウエイプライドこそ沈んだものの、並んで走ったタイムパラドックスが4着入線。前がそのまま残った結果となった。
 勝ち時計の2:02.6はJBCでアドマイヤドンがマークした2:02.4に0.2秒しか違わない好時計、ではあるが、アジュディミツオーJBCで走破した時計が2:02.6でまったく同じ。今回2着のユートピアの時計は2:03.2、4着であったJBCの時計が2:03.3とほとんど変わらない。両馬は前走と同じ競馬をしただけ、ともいえるか。
 期待の3歳JRA勢は仲良く出遅れてアウト。頭の痛い結果に。