マイルCS展望4

 マイルチャンピオンシップは、どうも検証する気が起こりません。なぜならラクティが勝って、2着にはデュランダルファインモーションがやってくると思っているから。
 ラクティは昨年10FのGⅠを4戦走って2勝2着2回、今年に入って初戦のプリンスオブウェールズSを制した後は2戦敗れたものの、マイルに距離を縮めたQEⅡSで快勝。
 しかも、これまでJCに来日した実績馬と違って、当初からローテがマイルCS一本やりだったことは勝負度合いも十分といえるでしょう。この後に香港マイルあたりも狙っているらしいので、万全、とまではいえませんが。
 中距離のスピードタイプという評価だそうで、02年のJCを制したFalbravの後継といえるような戦歴です。
 ちなみに父Polish PrecedentPilsudskiと一緒。考えてみればPilsudskiの母Cocotteはファインモーションの母でもあり、Pilsudskiを介した両馬の対決は見ものかもしれません。と、こう書いてて思ったけど、ラクティとファインモーションで決まりそうな予感。で、3着はデュランダルが突っ込んできて、荒れないマイルチャンピオンシップが復活するかも。
 不安は、淀の高速馬場に対応できるのかということですが、ラクティは湿った馬場がイマイチなタイプで、稍重以下で(3014)という成績なのに対し、良以上なら(7201)という堅実ぶり。着外だった愛チャンピオンSは掛かっていたと聞きますし、日本の軽い芝はむしろ望みとするところに違いありません。マイル1:33.0前後の対応は、走ってみないとなんともいえないけど。
 体調も絶好調らしいですし、実力は発揮できる、とみるべきでしょう。