有馬記念展望

 やはり今週はこのレースを抜きには語れません。性懲りもなくどこからともなくデータらしきものを持ち出して妄言を……

 有馬記念の勝ち馬はこの10年間で3歳が4勝、4歳が5勝、5歳が1勝、と3歳4歳がほぼ互角となっています。2着馬では3歳2回、4歳4回、5歳2回、6歳7歳が各1回で、「連対」ということで見ると、サラブレッドがもっとも充実する、といわれる4歳馬がほぼ半数を占める結果になっているようです。今年の4歳馬はといえば、ディープインパクト、とアドマイヤフジもいましたっけ。さすがに11ヶ月ぶりは如何な気はしますので4歳馬で連対するのは、やはりディープインパクトでありましょうか。

 新聞、ブログ、街頭淫タビュー、今週の焦点は「ディープと共に連対する馬はなにか」になると思いますが、フジはとりあえず置いといくとして、過去の結果から連対馬は3歳馬が6回、5歳馬が3回、6歳7歳各1回という結果、断然3歳馬が相手にふさわしいように思えてきます。

 ところで話は変わりますが、競馬ではよく「世代比較」ということが行われたりしてますが、思い返してみるまでもなく今年の3歳世代の勢いは実に凄いことに気付きます。12月ではステイヤーズSを除いて、中日新聞杯鳴尾記念愛知杯阪神カップと3歳馬が1着。11月では京阪杯JCダートエリザベス女王杯で1着。それ以前では京成杯AH札幌記念アイビスSDマーメイドS、とこれまで行われた古馬混合重賞で実に3歳馬が11勝もあげています。

 こんなに勝ちまくった世代って他に無いんじゃないかしらん、と思って調べてみますと近年では97年世代(タイキシャトルメジロドーベルシルクジャスティス等々)が3歳時に12勝していました。この年は有馬記念シルクジャスティスが制していますから、現時点で06年世代は97年世代と肩を並べているということに。

 こんなに強い世代なら、もしかして1着があるかも……。そんな思いが頭をよぎってきてしまうのも無理ないこと(?)、そこで3歳で有馬記念を制した世代を調べると、ちょっと興味の湧くことが。以下は各世代の3歳時の成績です。


96年 8勝(G1、1勝)
97年 12勝(G1、3勝)(シルクジャスティス
98年 8勝(G1、3勝)(グラスワンダー
99年 4勝(G1、0勝)
00年 4勝(G1、1勝)
01年 7勝(G1、3勝)(マンハッタンカフェ
02年 6勝(G1、3勝)(シンボリクリスエス
03年 7勝(G1、1勝)
04年 4勝(G1、0勝)
05年 4勝(G1、1勝)
06年現在 11勝(G1、2勝)

 3歳時に有馬記念を制した世代は、有馬記念の前にG1を2勝していました。今世代はすでに2勝してますから、この傾向のとおりに今年もいくならば勝つのは3歳馬ということに。

 先にあげた「ディープの連対は必至」に合わせて馬券を考えますと、3歳馬からの馬単が最適。アドマイヤムーンアドマイヤメイントーセンシャナオードリームパスポートメイショウサムソン。5頭もいますが、香港で?なメインとトーセンをいちおうの押さえ、ということにして馬券を買えば、ムーン、ドリパス、サムソンのほぼ3点。ディープへの馬単ならいくらなんでも10倍はつくでしょうからトリガミもナシ。

 ワタクシ的にはレース後のドリームパスポートに期待するところですが……