3回阪神2日

 テレビで阪神の芝コースを見ていると、野芝がみっちり生え揃った中、浮き島のように洋芝の株。改装前と形態の変わらない芝1400mコースのタイムは2歳未勝利で1:21.9、千両賞が1:22.5。やはり芝が良い状態だけあって時計自体は速いようでありますが。

 外回りコースは1Rと7Rの2歳戦がスローで流れていたように、直線が長くなったことと大回りの34コーナーもあって騎手の心理は控えめになる模様。ラップを並べてみると、

1R 2歳未勝利
12.7-11.2-12.5-13.1-13.1-12.0-11.3-11.1(1:37.0)

7R 2歳新馬
12.4-11.5-12.8-12.6-12.6-11.9-11.0-11.6(1:36.4)

11R GHT
12.3-11.2-12.0-12.1-12.2-11.5-11.0-11.8(1:34.1)

 ラスト3Fの勝負。直感で浮かんだ阪神JFの勝ち時計は1:35秒台前半。

 長い直線のある東京新潟と比較すると、坂の形からしてイメージとしてはどちらかといえば新潟のような感じでしょうか。洋芝の丈は長いけれど、先に書いたように野芝のしっかりした良好な馬場ですから、今年は新潟で好走している馬が走ってくれるかもしれません。

 新潟の実績馬といえば新潟2歳S2着のマイネルーチェ、前走の大敗で人気もがた落ち(11番人気45倍)ですから妙味もたっぷり。新潟2歳S組からは2馬身離した3着マイネルレーニア京王杯2歳S勝ち。4、5着マルカハンニバルクラウンプリンセスがデイリー杯で牡馬の一番星オースミダイドウ相手に僅差の3、4着。7着のシャルマンレーヌ新馬戦でアストンマーチャンを破った馬ですから、比較すればルーチェの人気は無さ過ぎるとも。まあ、いつも通りに酷く恣意的な話ですが。

 ルーチェの所属は美浦の上原厩舎ということで関東馬がG1を? と疑問符はつきますけど、馬柱を眺めると18頭中7頭も関東馬。たしかに過半数は割っていますが、今年関西圏で関東馬が6頭以上出走しているレースは2つあって、マイルチャンピオンシップ掲示板を関東馬が独占したことは記憶に新しい事で、もう一つの桜花賞では134着に関東馬が。西高東低が語られる昨今ですが、マイルだけは関東が優勢。そう思い込んでこの際対抗も関東の馬から選択。

 妥当と思われるところではファンタジーSの2、3着馬。どちらか悩むところですが、距離経験を重視してイクスキューズをチョイス。新馬戦は福島の重を1.1秒千切り、2戦目のクローバー賞は高速札幌でレコード。前走は離されたとはいえスピード決着のファンタジーSを2着に粘りこんでますし、例年なら本命にして何の文句もでない馬であります。いや、本命にしようかしら。オッズを見たら信じられないことに5番人気で単勝10倍超えてますし、ルミナスハーバーはともかく、ウオッカより人気ないってのは……

 そう考えると、ハロースピードの4番人気というのも驚き。前走は出遅れるわ包まれるわ、全く不本意な競馬でしたし、初戦、2戦目の圧勝劇は「暮れの阪神はこの馬でしょうがない」と思ったほど、人の記憶はうつろいゆくものですが。吉田隼人騎手を下ろして岩田騎手に乗り代わり、本来の戦法(先行)に心強い人で、前走のような事にならないはず。

 関西馬からはあくまで勝ちはないと推測して、掛かってくれないかなぁと祈りながらのアストンマーチャンと、末脚一閃も……のハギノルチェーレをチョイス。今年は有力そうな馬がファンタジーSに顔を並べていて、馬場と条件、展開が変わってこの組の着順が並び変わる、という結果を期待。

 ルミナスハーバーを切るのは正直どうかと思うけれど、このところ運気が低下気味の橋口先生ということで。まるでハーツクライの戦前みたいな弱気な発言、騎手の名を見ると3着っぽい気はするけど、この際アサッテの方角まで飛んでいって欲しいとお願いします。

マイネルーチェ 単勝1000円 複勝1000円

三連単フォーメーション 12点各100円
1着⑦マイネルーチェ、⑯イクスキューズ
2着⑦⑯、⑧ハロースピード
3着⑦⑯⑧、⑨アストンマーチャン、⑱ハギノルチェーレ