菊花賞展望
一年前には、こんな展開は夢にも思えなかったのですが。
気を取り直して目の前のレースを。枠順も確定しましたので、JRAホームページの「データ分析」分析をば。
1.1番人気の成績は芳しくないが、三冠が懸かっていると(4110)
2.関東関西がほぼ互角
3.サンデーサイレンス系産駒が強い
……あまり参考にならない気はしますが。1番人気の馬がイマイチなのは、やはり3000mという異質な全馬初距離のレースが行われるからで、三冠が懸かっている馬が、人気はともかくとして好走しているのは、やはり他の馬とは絶対的に力の差があるからでしょうか。
正直、2.3.のデータも役に立つとは思えませんけど、両方を兼ね備えた馬、つまり関東のサンデー系産駒はネヴァブションとインテレットにアクシオン。押さえたくなる馬たちではありますが。
続いてワタク私的全頭解説でも。
①トーホウアラン
ブライアンズタイム、サッカーボーイに続く菊花賞の代名詞的種牡馬ダンスインザダークの産駒。京都新聞杯勝ち馬で、京都2戦2勝、臭い馬ではありますが、母の父がNureyevというあたりは不安材料。それより不安なのはダービー以来ぶっつけということ。先週はオークス以来の馬が勝ったけれど、あちらは馬の力が抜けていた。
②ミストラルクルーズ
セントライト記念3着はレースを内内で進められた利があった。ここでは実力が足りないのでは。
③シルククルセイダー
ダートでしか勝ってない馬。見るからに会員用の出走では。
④タガノマーシャル
北海道で1000万勝ち。鉄砲を除くと戦績も案外悪くはないけれど、夏の上がり馬と推すまでにはどうか。父コマンダーだから距離は持ちそうで、並ぶとしぶとい競馬っぷり、そこらへんはプラス材料。
⑤アドマイヤメイン
前走は調教、展開も悪く、負けはあまり気にしなくても良いんじゃないか。母の父ヘクタープロテクターで距離が不安ではあるけれども、Well Decoratedのエアシャカールを勝たせた騎手なら問題はないレベル。とにかく前でペースを握れるか否か、たぶん行って人気前後には走れると思う。
⑥ネヴァブション
母にMill Reef、祖母にVaguely Nobleが入って、3000mがプラスになりそうな数少ない一頭。とはいえ、騎手も騎手で勝ち負けまではどうか。一昨年のデルタブルースと同じ九十九里特別を勝っての参戦、でも内容はデルタのほうがはるかに良かった。
⑦マルカシェンク
元々は天皇賞に参戦予定、母の父がZafonicで菊にはとても向きそうにないサンデー。天皇賞からマイルCSにして欲しかった。
⑧マンノレーシング
参加することに意味がある、けれど。
⑨インテレット
父アドマイヤベガは短い方が良い傾向。母の父リアルシャダイで距離が伸びて良くなりそうではあるけれど、セントライト記念がちょっとだらしなさ過ぎる。雨でも降ったら押さえておくべきとは思う。
⑩フサイチジャンク
タイガーカフェの下ですし。3000mで良くなりそうな血統には思えない。とはいえ、騎手は良いだけに3着くらいならあるいは。
⑪トーセンシャナオー
展開の他に母の父トウショウボーイも前走の勝ちを現してるような気が。消去法で人気が集まるようならしめたもの。
⑫メイショウサムソン
実力、血統、文句なし。いつまでたっても鞍上が不安になるけれど、崩れることはちょっと考えにくい。五割以上で勝てると思うので、単勝3倍あったらたいへんに嬉しい。
⑬ドリームパスポート
乗り代わりは明らかにプラスではあるけれど、頭の目が薄いように思えるのは……。23着に塗っておくのを忘れずに。ただ、ダービーの3着からは距離が長くなって良くなるタイプではなさそうに思える。
⑭アペリティフ
距離の伸びた方が良い戦績ではあるけれど、G1で勝ち負けするには切れる脚が足りない。父エルコンドルパサーはスタミナ系でも、母の父サンデーは菊っぽくなさそう。
⑮アクシオン
惑星ではあるけれども、ジョッキーで消したくなる馬。押さえくらいなら。母の父Dixieland Bandが自身の戦績はともかく、繁殖としてはスタミナのあるタイプ。
⑯トウショウシロッコ
実に渋い戦績。掲示板はともかく、勝ち負けは考えにくい。血統も中距離以下が良さそうで。
⑰パッシングマーク
好走する根拠に乏しい。祖母がサクラフブキ、母がサクラサク、妹2頭の名前が気になる今日この頃。
⑱ソングオブウインド
前走は勝ち負けまで期待したけれど、距離が伸びた今回はチョット。新聞杯組で決まる場合を考えて3着にはいちおう。
こんな印象です。