重賞展望

 今週末の重賞は福島のラストを飾る七夕賞に、京都ダ1400mのプロキオンS。ワタクシ的には七夕賞に精力を集める気でありますが。

 実はワタクシ、後半戦が始まってからにわかに、馬場適性とかコース適性を重視して予想してます。そんなわけで七夕賞の行われる福島芝2000mの形態を考えますと、なかなか面白そうな気配が漂っているように思えてきたので、ちょっと。

 福島競馬場は基本的に平坦&小回りではありますが、芝2000mは4コーナーポケットからのスタートで、1コーナーまで500mほどあったりします。これを他場の2000mコースと比較すると、東京は大外不利の格言の通りに100mちょっとの短い距離、中山が400m弱、京都は300m弱、阪神も300mちょっと。

 スタートしてから直線の距離が長いと、その間を速いペースで走ることになります。テンからコーナーまで息の入らない展開になって、そういった流れ(3Fまで速いペース?)への適性が問われることになると考えられます。付け加えると、逃げたい馬が競り合った場合、直線で、平坦で、しかも距離がありますから、かなりキツイ争いになったりしてきます。

 過去の七夕賞の好走馬を眺めてみますと、安田記念をソコソコ走った馬と、エプソムCを含めた東京芝1800mを好走している馬が頑張っていることに気付きます。東京芝1600mはスタートしてから3コーナーまでが500m強、芝1800mは2コーナーポケットからのスタートで、完全な直線ではありませんが1600mにもう200m足したような形で、いずれもスタートしてからスピードの持続が問われるコース形態になってます。

 つまり福島芝2000mコースは、スタートして息が入るまでの距離が短い他場の2000m戦より、東京マイル、1800m(他では京都1600、1800、2400、阪神2200とか)のような、スタート後にしばらく飛ばすことになるコース、展開で好走している馬が活躍することになるのではないかしらん。

 とまあ、基本はこのように考えますが、今週も天気がナニですし、馬場も荒れ放題で、ハンデ差もありますから、そこら辺にどう軽重をつけて馬券を買うか、やはり七夕賞は難しい……けど、たいへん予想しがいのある楽しいレースですね。穴で気になるのはファイトクラブとか、モエレフェニックスなんかも出走できたら面白そうでありますが。

 あとの日曜メーンでは、プロキオンSは無理をしない方針で。巴賞はエリモハリアー