4回京都4日

 京都芝2200mは、マイラーよりかステイヤーよりかで区別するなら、ステイヤータイプが活躍する条件と考えられます。

 騎手の格言? に「淀の坂はゆっくり上ってゆっくり下れ」というものがあるそうですが、これは、そうしなければ最後にバテてしまうぞ、というお話で、形態からして京都の外回りコースはタフな条件である、と指摘した言葉だといえましょう。

 さらに付け加えるなら、芝2200mコースはスタンド前スタートで、向こう正面の坂の登りまでおよそ1000mくらい? が直線の走路。これもスタミナを要求される一因といえます。

 スタート後に坂のあるコースでは、スピードがそこで一旦落ちて、後に再び加速することになります。坂があるので一見スタミナが必要なようでいて、スピードが持続されないのでいわゆる「息が入る」という状態になっているのです。逆に、スタート後平坦の京都では、スタートから加速したまま走り続けなけらばならず、息が入る場所もないわけで、それだけ長い距離を飛ばすためのスタミナが必要になってくる、ということになります。

 まあ、同コースで行われる重賞のうち、京都記念は時期の問題もあって勝ち馬にステイヤーが多いともいえますが、京都新聞杯で好走した馬を眺めてみると、後に長い距離で活躍することになる馬ばかり。この結果を眺めれば、好走するのに必要な適性が一目瞭然にわかるというものでしょうか。

 そんなわけでワタクシは、前走が安田記念マイラータイプはバッサリ切って落とし、中心にするのは前走が天皇賞の馬たちと考えます。とはいえ、ディープは桁違い、リンカーンは一枚上、と思いますので、ここで選ぶのは3着、もしかしたら2着、という馬。

 単勝オッズ、ではなく三連単⑧→①→の3着での人気順を見てみると、③④⑥⑨②⑤⑦⑩⑪⑬⑫、という順番。こちらではやはりというか、天皇賞最先着のアイポッパーが人気になって、その後にバルクや安田記念組が続き、春天5着のトウカイまでが20倍を切る人気になっています、で、その下なんですが、たしかに前走は大敗していますけどナリタセンチュリーが25倍、シルクフェイマスに至っては60倍もつくというのは……

 ナリタセンチュリー京都記念京都大賞典勝ち、シルクフェイマス京都記念日経新春杯勝ち、京都の中長距離をもっとも得意にしていますし、激走してなんら不思議は感じられない馬たちであります。

 まあ、ナリタにしろシルクにしろ前走がよくありませんし、体調などでの不安はたっぷりありますが、そこはオッズと相談しつつ、外差しが伸びる馬場状態、ということも考慮に入れて、本命には差してくるナリタセンチュリーをチョイス。前走は1年以上の長休明けで勝負とは言えない状態でしたが、今回は叩いた2戦目。

 競馬番組から考えてみますと、今後ナリタが使えそうなレースは秋までないように思えますし、得意の京都で行われる今年の宝塚記念は陣営も目標にして仕上げてくるはず、と推測できます。

 もちろんシルクフェイマスも人気のなさが大変に魅力ですし、京都新聞杯を勝っている春天6着ファストタテヤマを穴に加え、4着アイポッパー、5着トウカイカムカムをおさえた5頭がワタクシの今年の夢。

 オッズを眺めてみると、さすがに三連単も三連複もさして変わらない配当がつくようなので、馬券は複の方をチョイスします。

三連複
①−⑧−⑦ 2000円
①−⑧−②③⑩⑪ 各1000円