高松宮記念回想

 土曜の知立特別(4歳上1000万下)が1:08.1、高松宮記念が1:08.0。ラップを並べてみると、

知立特別
12.0-10.4-11.1-11.4-11.2-12.0

高松宮記念
11.9-10.5-11.3-11.3-11.3-11.7

 G1が1000万下と同じようなペース。戦前に「低レベル」「せいぜいG3」「G1でなければ大先生でも勝てる」などと語られてたような、G1どころか重賞にしても緩い流れで、短距離戦にこの表現はイマイチしっくりきませんが、レースはスローの上がり勝負、どうも直線だけの競馬臭かった。

 勝った大先生……でなくてオレハマッテルゼはサンデーサイレンス産駒、もとより先団で鋭い足を使える馬で、初の1200m戦ながらテン33.7秒で追走も余裕だったか。ネイティヴハートの前をカットしたり、直線外に持ち出そうとしなかったり、「この馬は1200mの方が合ってる」と進言したり、鞍上の判断はことごとく正しかった、さすがは。

 ラインクラフトはラストに急追したが及ばず2着。さすがのところを見せたが、勝ち馬より外を回したのと、仕掛けが遅かった分が災いしたかなあ。これまで1〜2枠で(0021)、3枠〜(5300)、ヴィクトリアマイルでは内に入ってくれないかしら、とかなんとか。

 シーイズトウショウはもっと飛ばしても良かったのでは、というのは結果論だが、たぶん正しい。最後に4着馬は捉えたが、前の馬とは使える脚の質が違っていた。

 プリサイスマシーンは1200mどころか芝1400mも走ったことのない馬ながら、粘って僅差の4着。内枠からスンナリ先行、道中なんの不利もなかったレースで、最後伸びなかったのは距離適性だろう、1200mは短い。

 ネイティヴハートはいい伸びしてたけれど、勝敗は既に決していた。今後はソコソコ人気が集まりそうなので、積極的に消していきたい。

 1番人気シンボリグランはスタートが悪くて道中も直線も終始後手後手。なんだかんだで33.6秒の最速の上がりを繰り出しているあたり、もったいない競馬だった。オーロCで勝ってますし、安田記念に行くなら、人気がなければ買ってみたい気はします。