重賞展望

 京都金杯がマイルになって以降の勝ち馬の顔を眺めると、キョウエイマーチダイタクリーヴァ、サイドワインダー、マイソールサウンドハットトリック、とG2、G1級の馬が並んでますし、京都芝1600mのチャンピオン条件でもあり、ハンデとはいえハイレベルなレース。大半が重賞勝ち馬の今年の出走予定メンバーを見てもそれは明らかでありましょう。

 明け4歳の重賞馬、去年の好走馬、他路線からの参戦馬、など面子は様々ですが、まず気になるのはグレイトジャーニーシンザン記念以降長らく勝てない競馬が続いてましたが、昨秋から末脚鋭い競馬に変わって2勝を重ね、金杯を今年の重賞戦線の偉大な旅の出発点に出来るか否か、注目したい馬です。鞍上が幸騎手ですし勝って馬券を獲っていればなんだか縁起の良さそうな気がします。

 人気になりそうなのはオレハマッテルゼでしょうか。これまでの堅実な戦績と、前走のキャピタル勝ちと順調に来ているようですが、この馬が57kgでグレイトジャーニーが56kgってのがどうも気になって仕方ありません。まあ京王杯SC2着もありますし、優秀なハンディキャッパー様が決めたのですから妥当なところなのでしょうけれど。

 例年の傾向で行くと、昨年のマイルCS出走馬が特注ということですから調べてみますと、今年は7着ビッグプラネット、9着キネティクス、13着アルビレオ、15着マイネルハーティー、17着ローエンングリンの5頭が登録。この中なら選び出す要素は、着順より上がり。ビッグ34.8、キネ34.1、アル35.2、マイネル33.4、ローエン37.2、というなら、着はイカガワしくともマイネルハーティーを気にかけたい、けど距離が……。無難に選ぶならやはりキネティクスで。

 穴を選ぶとしたらペールギュントに注目でしょう。京都マイルは2戦2勝ですし、マイルというくくりで見ても(2022)とまずます。なんかもう見放されている(?)っぽいのですが、昨年のシンザン記念を勝っているのを忘れてると痛い目に遭うかも。この馬のみならず他のレースでも気になるのが去年の「3歳低レベル」説ですが、こういうものは人口に膾炙すると消え去るのが世の常ですので(例えば「金杯は「金」へんの馬が強い」説)、年も変わって東西で明け4歳馬が重賞制覇、となる、かなあ。