重賞展望

 来年のことを言うと鬼が笑う、とかなんとか聞くけれど、PAT残金もキレイサッパリ無くなって今年の競馬も終わってしまったことですし、過ぎた道は振り返らずに前を向いて歩いていくのさ、などと毎年の懲りない心で早くも新年の競馬のことなど。

 新年の金杯は東西で行われますが、どちらもハンデ戦なのは変わらないのに、条件が中山2000mと京都1600mでは、どちらかというと中山金杯の方がローカルっぽくていかにも「金杯」のイメージにしっくり来るのはワタクシだけかしら。以前は東西とも2000mでしたから、そのイメージが大きいからかなあ。

 金杯は名前に「金」の入っている目出度い馬を買えばいいのさ……。この言葉を聞くといかにも「カナ」ハラドラゴンを買いたくなってしまうのですが、去年2番人気で12着、一昨年も2番人気で6着というのではとても手を出す気にはなれません。前走中日新聞杯3着で微妙に調子が良くなっているように見えそうなあたり、いかにもワナっぽいので注意、注意。

 えーと、ほかの登録馬では「オーゴン」サンデー、「キン」グストレイル、ビッグ「ゴールド」、マチ「カネ」リュウセイ、あたりですか。セントライト記念勝ってるキングなんか人気しそうですね。前走ディセンバーS4着でしたが、馬体重+18kgで太かったのはたしか、絞れていれば実績からアッサリもあるかもしれません。

 そういえば気になることを気付いた(?)のですが、秋の天皇賞で上がり3F33.0秒を切った馬を上げてみますと、


32.6ハットトリック(MCS1、香港マイル1着)
32.7ヘヴンリーロマンス(JC7、有馬6着)
32.7ゼンノロブロイ(JC3着、有馬8着)
32.7キングストレイル
32.8スイープトウショウエリ女1着)
32.8ハーツクライ(有馬1着)
32.8リンカーン(JC4、有馬3着)
 と、その後なかなかに好成績。ヘヴンリーの次2戦は距離が長かった? のとゼンノの有馬はおデブだったということにすれば、キングストレイルも前走は太かっただけで、絞れていればG1で勝ち負けできるくらいの底力がある、はず。末だけならスイープ、ハーツ、リンカーンよりも早かったってのは気になる結果であります。ディープまで負けて「今年の4歳馬はレベルが低い云々」言われて過少人気してくれれば面白いかも。

 まあ33.0秒を切った馬は上記の他に32.8テレグノシス(マイルCS12着)、32.9スズカマンボ(JC9、有馬10着)もいるんですけどね。

 他には……。ハンデ戦ですし、別定としても目移りしそうなメンバーが揃っただけに、気になる馬の名前を挙げれば出走馬全部、ってな事になりかねませんが、年が明けてコースもCコースに変わるということですし、軽ハンデの先行馬から手広く、お年玉狙いでコスモオースティンにでも期待してみようかなあ。

 戌年だから「ワン」モアチャッターもたしかに……