フェブラリーS展望

 5歳ユートピア、6歳アドマイヤドン、7歳タイムパラドックス古馬GⅠ馬(9歳ノボトゥルーとかもいるけど……)に、近年最強とうたわれている(はずの)明け4歳世代ダート馬たちがどう挑むのか楽しみな一戦であります。
 ジャパンダートダービーを制したカフェオリンポス、ダービーGPを制したパーソナルラッシュの両GⅠ馬、JRAダートダービー(と言って良いのか?)ユニコーンSを制したトップオブワールドなどのダート路線まっしぐらな馬たちが揃った。
 しかし、大方の注目4歳馬はやはりメイショウボーラー。朝日杯でケチがついて以来1年間勝ち星から遠ざかっていたが、年が明けてガーネットS根岸Sと2歳の連勝時に戻ったかのような圧勝ぶり。この馬を抜きに馬券を健闘することはできまい、なにせおそらく1番人気。フェブラリーSアグネスデジタルゴールドアリュール(なんだかんだ言ってもダービー5着)、アドマイヤドン、と芝の実績馬が活躍している近年の傾向も合致しており、やはり有力な一頭といえる。
 芝で実績のある明け4歳馬は他にもいる、シーキングザダイヤだ。デビュー戦こそ負けたものの以降4連勝で重賞2勝。ところがNHKマイルCではキンカメと差のない2番人気に推されたもののまさかの7着、レース前から公言していた通り欧州に遠征してみたものの12着、15着、ちょっと恥ずかしい思いをして帰国、初戦のとちぎマロニエCでは敗れたが続く兵庫ゴールドTを勝ち、距離不適と見られた川崎記念で最後まで叩き合ってのクビ差2着。……なんかイマイチ勝てなそうな、掲示板くらいで満足しそうな気配も漂ってきたけれど、これだけは強調できる材料が一つある、それはペリエ。鞍上でどれくらいの人気を集めるかわからないが、5番人気以上にはならないはず、妙味十分……かな? なんか不安になってきた。それくらいならばやはり先にあげたダート実績馬を買ったほうが面白いだろうか。
 カフェオリンポスはJDDを制した馬だが、休み明けの師走Sを2着、東京大賞典を出負けもあって12着、続く根岸Sでは5着、なにやら歯車が狂っているような気配。パーソナルラッシュはエルムSではスパイキュールの前に騒がれた藤沢厩舎のSSダート馬ウインデュエルを下し、続くダービーGPをレコードで圧勝。まともに走れば強いはずだが激しい出遅れ癖の持ち主でもあり、東京大賞典では9着。トップオブワールドは同舞台のユニコーンSを制してはいるものの、GⅠとなるとちょっと荷が重そうな雰囲気。
 なんか4歳馬はメイショウだけで良いような気がしてきたぞ。検討すべきは古馬か。