1回東京6日

  • 11R ダイヤモンドS

 3400mの長距離重賞なのに出走馬は14頭。ハンデ重賞なので格下陣営も出走させやすく、その淡い希望にこたえて軽ハンデ馬が走ってくれるレースである。過去の例を眺めると、勝ち負けした馬はなかなか次がないのが事実、それもそのはず3000mを「越える」距離のレースなど重賞の天皇賞ステイヤーズSしかないからだ。しかもこの二つは別定重賞で片や歴史あるGⅠ、長距離適性のみで勝ち負けになるような甘いレースではない。ところがダイヤモンドSはハンデ戦、能力差は6kg前後になる斤量で埋められ、隠されていた長距離適性でどうにかなってしまうレースである。その適性をどう見抜くか……血統しかない。リアルシャダイダンスインザダークと長距離適性のある父が並ぶが、ドリームウェルが面白い。産駒成績はさっぱりだが、父Sadler's Wells 、母父Allegedとスタミナの塊のような血統構成では仕方ない、日本にいるべき種牡馬ではないのだ。出走2頭の母父はキャロルハウストニービン、まだしも日本に合った血統を有している方に期待が持てるだろう。長距離の詐欺師の鞍上も魅力でアドマイヤモナークを上にとる。相手にはもう一頭の産駒ワンダードリーム、斤量は背負うがGⅠ級の能力でなんとかなってしまいそうなハイアーゲーム、実はけっこう期待していたマイネルポロネーズを選んでみたい。
アドマイヤモナーク △ワンダードリーム △ハイアーゲーム △マイネルポロネーズ

  • 結果

アドマイヤモナーク(7着) △ワンダードリーム(6着) △ハイアーゲーム(4着) △マイネルポロネーズ(12着)