雑談

 先週の開催の注目馬はAJCCを制したクラフトワークでも平安Sを勝ったヒシアトラスでもなく、若駒Sで兄弟制覇を果たしたディープインパクトのようであります。
 新馬戦(阪神2000m)を2:03.8で上がり33.1秒。今回が2:00.8で上がり33.6秒、走破時計が近年でも出色の数字で、上がりタイムも日経新春杯サクラセンチュリーと同じで開催最速タイ。ちなみに新馬戦も暮れの阪神開催最速、うほ。
 しかし天邪鬼なワタクシとしましては、危ない理由を皆と同じく(?)見つけたくなってしまうもの、半姉のレディブロンドは脚部不安で5歳の夏まで競馬に使えず、6戦目のスプリンターズSを最後に繁殖入りしてしまいましたし、全兄のブラックタイドもダービーを目前にして屈腱炎で引退、怪しい遺伝子が組み込まれている恐れが。そして、池江厩舎。話は違いますが、昨年の東スポ杯勝ち馬スムースバリトンが同レースの呪い(?)によって骨折してクラシックを棒に、ああ恐ろしい。
 それに、450キロそこそこの馬体重もクラシックを狙うには少々不足な感も。足元には体重が軽い方がヨロシイらしいですがね。
 さらには負かした相手がケイアイヘネシー、アドマイヤコング、テイエムヒットベといまいちなのも不安。まあ、ヒットベはヴァーミリアンを負かしてますし、ヴァー<ヒットベ<インパクト、が成立するかもしれません。
 なにより現状では後方一気の脚質に鞍上の神様仏様豊様。弥生賞は文句なく差してつき抜けそうですが、18頭立て確実のクラシック初戦、皐月賞では大外を回してとどかなそうな気配がぷんぷん。スペシャルウィークとかタニノギムレット皐月賞での鞍上は四位騎手)の先例が頭をよぎります。去年の兄上ブラックタイドは前残りの展開でおもいッきり脚を余してたりしてますし。小牧ペールと一緒に後ろから攻めて仲良く4&5着とか。大荒れ期待です。
 とはいえ、いまのところ今年の世代の最強馬はマイネルレコルト京成杯を制したアドマイヤジャパンきさらぎ賞ペールギュント、朝日杯2着ストーミーカフェ、ラジたん1&2着、ヴァーミリアンローゼンクロイツ、例年に比べてなんか小粒な雰囲気が漂っておりますし、各所で語られる「三冠候補」の期待もあながち無茶ではないかも。ストーミーカフェが飛ばす展開を大外からぶっこ抜いてきたりして。
 サンデーサイレンスは来年の世代を残すのみですから、牝馬クラシック三冠を一昨年制し、昨年秋古馬三冠も制してしまい、残るは牡馬クラシック三冠、期待したいところです。来年デビュー予定の「セントフローリアンの2003」でもいいんですが。
 ワタクシ的に05年世代で最大の注目馬は、ケンタッキーダービーに挑戦するプライドキムなんですがね。
 ちなみに先週の開催のマイ注目馬はなんといってもジンクライシスよしだみほさん描くところの「馬なりハロン劇場」で「ブロコレ倶楽部」なるものが人気を博している(た?)ようですが、2連続ブロンズながらジンクライシスのイマイチぶりは注目に値します。次走は回避馬続出の後、出走順16番目でフェブラリーS参戦、騎手の属性で出遅れていながら盛り返して3着、そういう展開を期待したいところです。